これまでの人生において一番大好きなゲームのマリオRPGのリメイク版が発売されたので、さっそく購入した。大好きなゲームだが、実は一度もプレイしたことはない。いつも兄がするのを見ていたゲームだ。でも、見ているだけでも音楽が愉快で楽しく、出てくる敵キャラも愛嬌があって、ストーリーもわかりやすくて大好きだった。

敵が弱いエンジョイモードもあったが、もう大人だしな、と思いノーマルモードでプレイしてみる。何周もみすぎて、ボスが出てくるところや、次の展開もわかっているけれど、今のグラフィックで再現され、豪華になった音楽、変わらない台詞やストーリーが嬉しい。レベルアップしたときのダンスがめちゃくちゃ好きだ。

そしてこのゲームでは、他のマリオシリーズでは出てこないブッキーというキャラクターが出てくるけれど、この作品だけで留まるには惜しすぎるキャラクターだと思う。「たびのおかた、」とこちらに語りかけてくるカブトムシ好きの髭もじゃなキャラクターだ。このブッキーが出てくるステージのBGMも最高だ。サントラを発売してほしい。オリジナルのサントラは価格が高騰しすぎて手が出せない。

 

ポスターを見て気になって、予告編を見てかなり気になっていた「栗の森のものがたり」を横浜シネマリンに観にいく。「陰翳礼讃という言葉を思い起こす画だ」という感想をXに書いたのだけれど、この映画においての陰翳は礼讃されるものでもないなと1日経って思った。政治的な不安定さ、人が去って終わりゆく村の陰翳。でも、マルタという女性の水色のカーディガンが、薄暗い部屋のガスランプに少し照らされる具合がとても美しいのは確かだ。

 

帰りのバスの停留所の前にスーパーがあって、入り口のところで焼き芋を売っているので、バス待ちの時にいい香りが誘惑してきた。以前住んでいた地域は石焼き芋売りのトラックが来ていたが、今住んでいるところには売りに来ないので寂しい。一昨年は石焼き芋を買うのにハマって、音楽が聞こえたらコートを引っ掛けて、アパートの階段を駆け降りて追いかけに行っていた。もちろん味も美味しいのだけれど、音楽が聞こえてから買いに行くまでの過程が好きだった。結局スーパーの焼き芋は、バスが来るまで時間がなかったのと、バスに1時間弱乗るので購入しなかった。時間があったら確実にバスを待ちながら食べていただろう。食べたかった。