出汁の違いをクイズにしてはいけない

2024年4月某日

文フリに持っていく用の本の原稿が仕上がったので、印刷所に発注をかけた。これが入稿というものか、と感慨深く作業を完了させた。文フリまで少し時間があるし、ここの日記も編集して本にしようかなと迷い、編集し始めている。製本ハイになっているのだろうか。

 

プロイスラー著「クラバート」を読む。水車小屋で働きながら魔法を習うことになったクラバートが、親方の支配から抜け出そうとする話。ファンタジーなのに、現実世界のようなシビアさが辛い。毎年、職人仲間の一人が必ず死んでいくシーンが不気味で怖かった。

 

最近、味噌汁を煮干しから出汁をとってみている。煮干しのパッケージには、煮出す前に三十分ほど水に浸すように書いてあったが、せっかちなので、これまで言われているよりも早く煮出していた。この間、気まぐれに三十分浸しておいたら味噌汁の香りが全然違った。その話を夫にすると、夫にもその香りの違いがわかったらしい。でも、今後は間違ったら恥ずかしいから、クイズにはしないで事前に教えてほしいと言われる。確かに我が身に置き換えると、クイズにはしないでほしいと思う。

 

2024年4月某日

夫が在宅勤務だったので、一緒にコンビニまで昼ごはんを買いに行く。夫は去年までツツジを知らなかったが、最近サツキとの違いまで調べてわかるようになったので、あれはツツジ、これはサツキ、と言いながら歩く。違いは葉と花の大きさがポイントだ。ツツジやサツキが咲くと、もうGWだなあと思う。

近所の家では藤の花も咲いている。桜はすっかり葉っぱだけになったけれど、新芽が明るい。暖かくなってきて、私自身も元気というか、外からのエネルギーを取り込めているような気がする。