2023年の暮れ

普段、身支度をしながら帰省の荷物を考えたり、新幹線でやりたいことを考えたり、どんなせいろを買うか考える。なんなら、身支度をしながらお店のサイトをみてどのせいろを買うか検討する。そしてもっといい方法があるのではないか、いい店があるのではないか、と検討し続けるだろう。これはこれで役に立つのだが、そのせいか常に疲れており、実際に体調を崩しているので、もっといいものを、を追い求める対象を限定していく必要があると思っている。

 

今日は身支度中に余計なことをせず、バスに乗る。バスでも行き先の情報も調べすぎないように注意した。バスに乗って、すっきりして穏やかだな、と感じた。

 

お粥屋に着くと、2人1組のお客さんが外で待っていた。後ろに並ぶと、また2人1組のお客さんがきて、2人、1人、2人という体制になった。それからお店の人に案内され、大きな円卓をこの体制で囲むことになった。

本当は平日セットを頼みたかった(これは昨晩調べてしまった)が、今日は平日扱いにならず年末扱いのようで注文できなかった。しかたがないので、白身魚、つぶ貝、イカの入ったさんせん粥にした。円卓で一番乗りで注文する。レギュラーサイズが食べられるか心配だったので、少し少なめのサイズで注文すると、その注文に同じ円卓の人たちもびびってしまったのか、皆が少なめを注文した。1人で来ているから玄人に見えるかもしれないが、私も初めて来た人間だ。私はレギュラーサイズでちょうどよかった。皆も足りていたら嬉しい。

中華料理屋では杏仁豆腐を食べ、好みだったか記録する習性があるのだけれど、円卓体制に緊張して杏仁豆腐を頼むのを忘れてしまった。

 

食べ終わってから、せいろが売っているお店に向かう。店員さんに聞いて選ぼうと思ったら、すでに聞いているお客さんがいて、会話を聞いてしまっていたので、それを元に竹のせいろを選んだ。せいろの身は二段でいいのだが、アウトレットに二段の値段より安く三段のものがあり、多い分にはいいだろうとお得さに惹かれてアウトレットのものを購入した。お店を出てからこれでよかったのだろうか、と心配になる。この杞憂らしき不安もいつものことなので、使わないとわからないし、と自分に言い聞かせることにした。

 

中華街は平日だが人が多かった。よく考えたら、学校はもう冬休みかもしれない。仕事も早めに納めているひともいるのだろう。今度はド平日に行ってみたい。