少しだけバツが悪い猫

2024年5月某日

衣替えをする。衣替えをしようと思い始めて3日ほど経ってしまっていた。秋の終わりに着ていた服では間に合わなくなり、冬のニット類を仕舞って、Tシャツやら半袖の夏服を取り出した。

 

諸事情があり、いつも寝ている寝室とは異なる自室に布団を敷いて寝ると、いつもと異なるのが気に食わないのか、猫が私が寝ているその枕の、頭が乗っていないところに粗相をした。我が家の猫は腹が立つとやる癖が以前からある。ここは寝床じゃないだろう!と就寝前に怒って歩き回っていたのは知っていたが、まさか粗相をされるとは思わなかった。夜中、猫が敷布団を掻く音が聞こえ、臭い、と思って全てを理解した。しかし、とても面倒だったので知らないふりをした。自分のおおらかさのおかげで睡眠はしっかり取れた。

 

晩御飯は、昨日作って余ったいぶりがっこと新玉ねぎのポテトサラダ、冷凍食品の餃子、「あたらしい家中華」というレシピ本からひき肉の茶碗蒸しを作ってみる。茶碗蒸しは出汁なしだが、豚ひき肉の旨みがあって優しい味で美味しかった。「あたらしい家中華」を買ってから、冷凍の豚ひき肉を常備するようになった。特にお気に入りは、春雨と豚ひき肉の炒め煮で、これを作った日には必ずビールを出してきてしまう。

 

2024年5月某日

猫にはわかる尿の匂いが染み付いてしまったのか、今日も朝方、枕に粗相をされた。その猫は、夫の枕を使って寝ていた。枕は週に何度も洗うものじゃないのだからやめてくれ、と猫に文句を言う。同じ枕なのに、なぜ私のだけにやってしまうのか。猫は夫の枕に頭を預けたまま、こちらを少しバツの悪そうな顔で見ていた。

 

散歩がてらスーパーとドラッグストアに買い物に行く。一日曇りの予報だが、少しパラパラと水滴が顔に当たる。安くなった肉類と、足りなくなった野菜、いつもの納豆と、家に帰ってからすぐ飲む用に紙パックのザクロジュースも買った。柘榴はネパールに旅行に行った時に、ヨーグルトに入れてよく食べた思い出があり、それから好きになっている。程よい酸味と渋みがいい。