反射して返ってくる

しばらく日記を書いていなかった。文フリに持っていきたいお酒についての本を書いていた。ブースの申し込みもできたし、本の方もおそらくなんとか間に合うと思う。本作りも初めてなのでちょっと心配ではあるけれども。

そちらの文章を書いていて、だんだん過去のことを書いているためか記憶と事実の境が曖昧になってきて、自分の文章のリズムが取れなくなってきたので、久々にこちらに書いてみている。

 

日記を書かない間に会社を退職した。新卒から11年間在籍していた。あまりいい辞め方ではなかったが、丁寧に誠実なメッセージを送ってくれる方もいて嬉しかった。おかげで、「何もできなかった」と暗くなってしまいそうになるところを「そんなこともなかった、やれることはやってきたのだ」と自分を過小評価せずに済んだ。過去の自分は反射して返ってくる。

 

スキップとローファーの10巻を読んだ。スキップとローファーではそれぞれの登場人物が本当に丁寧に描かれている。私たちって優しいだけじゃないし、意地悪なだけじゃないし、苦しいだけじゃないなあって思う。私は主人公たちのような10代のころ、人生を憎んでいてとても苦しかったけれど、きちんと拾い上げていけば楽しいことや嬉しいこともあった。それをこの漫画を読むと思い出すし、もっと人を信頼していればよかった、とも思う。これも反射。